病気の時の手のぬくもりはなぜ

かなり久しぶりに、本格的な風邪(多分インフルエンザです、病院に行っていないから確認できていませんが)をひきました。インフルエンザだとしたら、なんと13年ぶりに罹患しました。

 子供の看病は年に1度くらいはあるものの、自分自身が38度を超える熱を出したのは本当に久しぶりです。4日間くらい38度〜39度の熱に苦しみました。家事もできずご飯も作れず、作れないどころか食べることもできません。

滅多にあることではないので、一番熱が高くつらい、発熱二日目に、夫が仕事を休んで看病をしてくれました。

 

熱も38度を超えると、呼吸も荒く、頭痛も激しく、とても落ち着いた心でいられずに、自己ヒーリングはしてもしてもなかなか効きません。夫は看病をがんばってくれて、お粥を作ってくれたり水を運んでくれたり、頭を冷やしてくれたり、溜まっている洗濯物をしてくれたりと、慣れない台所に立っては何かと世話をやいてくれます。

 

しかし、熱に苦しむ私自身は、こんな気持ちでいっぱいでした。

 

「お粥も洗濯物も買い物も後でいいから、

せせこましく動き回らなくていいから、

とにかく近くに座って私に手をあてて欲しい。

頭痛の箇所に手をあててほしい。

熱で痛い背中に手を当ててほしい。

 

そうすればしばらく眠れるのに。」

 

夫は甲斐甲斐しく看病してくれているつもりですが、

本当の看病って、家事を片付けたり買い物にいくことではなくて、そばに座ってさすったり手をあてること、なのではないかな。。。

と、しみじみ思ったのです。

 

ああ、これはまさに、病気の子供の心理と同じだ。

病気の子供は、お母さんがりんごをすってくれたり、ポカリスウェットやヨーグルトを買ってきてくれることではなくて、(もちろんそれもタイミングによっては必要な看病だと思いますが)一番辛い時には、ただただ隣にすわって、眠るまで背中や頭をさすってほしい、

 

病気の只中にある本人が、一番つらいときに望むこととは、そういうことなのではないかと、心から痛感しました。

 

「いいから座って手をあててくれ」、と夫に伝えたところ(夫には一応アチューメントはしてありますが、講習を受けていないのでレイキの方法はわかりません)、手をあててはくれたのですが、、、「重い!!」そして、長い時間手をあてるということを日常的にしていないため、30秒もしたらもぞもぞ動かしたり、ぐりぐりと頭を撫でて「熱い、熱い」とつぶやいたり。。。

 

「いや、いいから、動かしたりしないでただ単に手をあててくれれば」

と懇願したところ、ぐりぐりはやめて手をあててくれましたが、ほどなくずどーんと重くなり、、、「ね、寝てる?!」

 

なんと、夫の方が寝始めた!!

送り手が寝てしまうとダメですね、手がずれてしまうし、重たいし。

 

頭痛の頭は諦めて、今度は背中をお願いしたところ、やっぱりほどなくして寝てしまう!!

 

「眠らずに、ただここにじっとして手をあててくれないか」

と改めてお願いし、ようやくしばらくレイキらしく手をあててもらいました。

 

そして、手をあててもらっている最中は、また寝てしまうのではないか?とか、手が重たいとか、いろいろなことが気になって眠れませんでしたが、その後、無事にしばらく眠りに落ちました。

 

頭が割れるように痛くて眠れない、熱で呼吸が荒くて眠れない、鼻が詰まって眠れない、咳が苦しくて眠れない、そんな時も、本当に不思議なことに、しばらくレイキをして手をあててあげると、なぜか眠ることができるのです。

そしてそれこそ(少し眠りにつけること)が、病気の只中にいる人が苦しみからしばし解放され、快復に向かう足がかりになる、非常に重要なことなのではないでしょうか。

 

それから今回、手の当て方が本当に重要であると痛感しました。

是非是非、レイキの講習や練習会で、心地よい手の当て方をマスターして、ご家庭で役立てていただきたいな、と改めて思いました。

 

また、もしも一人暮らしでインフルエンザにかかったりして、苦しんでいる方がいたら、是非レイキをしてあげたいと思います。

 

看病(レイキ)してくれる相手がいるなら、たまには高熱を出して身体がすっきりするのもいいものです(笑)

みなさんも、どうぞご自愛くださいね。